博多うどん

博多うどん

久々の乾麺。
作っているのは熊本の会社、五木食品さん。

この世で一番好きな食べ物は何かと問われれば、うどんと即答します。
できれば生麺。
最後の晩餐も、うどんがいい。

突然ですが母方の高祖母(私の祖母の祖母)は恐らく明治の生まれ。
祖母が大正生まれだったので推測でしかないけども、昔の人は結婚が早いから恐らく明治だったのではないかと。

冷蔵庫のない大正時代後期か昭和初期、某海なし県在住の高祖母は季節外れに

「あゝ。秋刀魚が食べてえなあ」

と宣ったそう。

当時は自家用車などあるわけない。
田んぼも馬で鋤く時代です。(馬も2頭飼ってたらしい。なのでこの豪農育ちの我が祖母は、大正生まれとしては珍しく食べ物を粗末にすることが平気な人だった。曰く「余ったものは何でも『馬にやっちゃえ』だったから、食べ物を捨てることに対して罪悪感がない」のですと。なんと罰当たりな……という余談でした)
北関東の片田舎の、ごくごく普通の農家でのお話。
海なし県に気軽に行ける魚屋などありません。

曽祖父は何とか頑張って子どもが三角乗り(※)するような古い型の自転車で数時間かけて繁華街(たぶん宇◯宮)に行き、サンマを入手したんだそうです。
高祖母は大層喜び、それはそれは幸せそうにサンマをお召し上がりになり、翌朝亡くなっていたとか。

※昔の自転車はサドルとハンドルを水平に繋ぐパイプがあって、ハンドルからペダル、ペダルからサドルへの棒と合わせると逆三角形になっていたのですね。背が低くてサドルに跨って自転車に乗れない子ども達はその三角の中に片足を突っ込んで反対側のペダルを踏んで自転車を漕いだわけです。昔の映画なんかでたまに見かけるシーンかも。

……というのが、我が家に伝わる嘘みたいな本当の話。

どげな徳ば積めばそげな生き方ができるとですか、高祖母よ。
あやかりたい。
うどん食べて死にたい。

原材料
茹で時間超長い。
博多うどんだからですかね。
博多うどんは、ぐだぐだが売り。
最近そうでもないコシが強い系のお店も増えたけど。
どっちも大好きですけども。
完成図
夕飯

相変わらずとりとめのない夕飯。
あるものを適当に。
白だしは頂き物です。
上品で美味しかった。
麺

この、やわこーい感じが良き。
うまー。

好きな物食べられて幸せだなあと思うのであります。

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