有言実行(先週の記事参照)でスーチカーの燻製を自作してみました。
スー=塩
チカー=漬け
沖縄の伝統料理。
保存食、豚の塩漬けです。
自作だと超安上がり。
が、手間が半端ない。
以下、なんちゃってレシピです。いつもながら、適当。これがこのサイトの通常運転。
好きな言葉は適当。
座右の銘も適当。

まずはラップの上で豚の三枚肉をこれでもかってくらい、塩まみれに。
ラップは後で巻くので、大きめに。
塩にこだわるほど神の舌を持ち合わせてはおらぬので、ただの漬物用粗塩でっす。

こんくらい、じゃりっっじゃりに粗塩を揉み込みます。
もっと多くてもいい。
なにせ保存食なので、減塩とか健康とか二の次。
本来、腐らせずに熟成させることが目的なのでな。
これをラップで包んで3日ほど放置。
(なので、初めからラップの上で作業する)
この日数は人それぞれです。
肉の大きさにもよるし、塩加減にもよるし。
1週間くらい漬ける人もいるし、冷蔵庫派も常温派もいるのではなかろうか。
元々は冷蔵庫はおろか電気すらなかった時代の保存食なので。
冬は常温でよいかもですが夏場はちょっとアレなので、普通に冷蔵庫で熟成させます。
肉の汁気が気になる方は、肉とラップの間にクッキングペーパー挟んでもいいかもしんない。
汁は溜まったら都度捨ててください。
臭みを取るためにも。
そう、本当に手間のかかる料理なのです、これ。
ぶっちゃけ面倒くさい。
でもこの美味しさを低コストで大量に味わうためには、手作りやないといかんとです。
昔はどうしてたんだろ。
ラップとか冷蔵庫とかないはずなので、器に直接塩漬けだったんだろうか。だろうな。知らんけど。

数日後、塩が染み込んだ豚は洗って、大量のお湯で最低でも2時間、長ければ数時間ゆがきます。弱火で。
ここで塩をしっかり抜かないと、人生のようにただただしょっぺえ豚肉になること請け合い。
ちなみに私は数回水を変えて最低2時間は茹でます。
しょっぺえのは人生だけで充分である。
さて、ここからは燻す工程。
通常スーチカーには施さない処理です。
普通のスーチカーは、↑の茹で上がったものを薄く切ってフライパンとかで炙って食べる、でオワリです。
以下、特殊工程で用意するものは
- 中華鍋
- アルミホイル
- 網
- チップ、もしくは乾燥させた茶殻やコーヒー殻
- 砂糖
です。



まずは、中華鍋にホイルを敷き、チップを撒き、砂糖を少々まぶします。
砂糖がちょっともったいないけど、ブツをいい感じに焦げつかせるためにマスト。
ホイルを使えば鍋が焦げ付かないし、洗う時楽でいい。と、昔、雑誌に載っていたので真似っこ。
最近はチップも100均で買えるようになって、いやあ、いい時代だなあと。
それまでは専らコーヒーカスで燻製を作ってました。
冷蔵庫でかっぴかぴに乾燥させたコーヒー殻は生ゴミの匂い消しとか、燻製とか、結構重宝する。
そうそう、フタにもアルミホイルを巻いておくと片付けが楽です。
焦げや匂いを落とすためにゴシゴシ擦らなくていい。剥がすだけ。
そこに網をのっけ、肉をのっけます。

換気扇回しまくりながら、中火で燻します。
塩抜きで既に加熱はされているので、色と香りがつけばOK。
私は20分〜30分燻して、さらに脂を落とします。
肉が硬くなるのが嫌な方は、強火でちゃちゃっと香りと色がつくくらいでいいかもしんない。

激・う・ま。
ちなみに燻製自体は、ゆで卵とかチーズとかサーモン刺身とか鶏ハムとか、何だって美味しくできます。
チーズとサーモンを燻す時は、燻し時間は数分とかでいいです。
加熱がすぎると美味しくない。
チーズやらでろでろに溶けてまうので、プロセスチーズ推奨。
もちろん、そういうチーズとサーモン燻製は保存用ではなくあくまでも香りを楽しむための物なので、とっととお召し上がりください。
かかった費用は
肉代(今回はグラム98円の特売品、デンマーク産。1本500〜600円くらい)
塩代(これも1袋98円の粗塩のほんの一部使用)
ラップ代(もしくはビニール)
砂糖代(使ったのは3g)
100均チップの半量代
アルミホイル代
ガス代
電気代(換気扇回しっぱなし)
水道代
なので、1切れあたりは買うよりもかなり安上がりなはず。
ただし、全工程で最低でも3日かかりますけども。
スーチカーも作り手によって全然味が違うので、食べ比べると面白いです。
居酒屋とかでも、あったら頼んじゃう。
今はレトルトでも缶詰でも何でもあるんだな〜。
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