WEBデザイナー修行日記。

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鳥玉

鳥玉:チキン南蛮&沖縄で働くということ

3年前に通った職業訓練校の先生と、サシで夕飯へ。

チキン南蛮定食

鳥と卵の専門店 鳥玉 泉崎店。
いつものチキン南蛮定食、880円(税込)。

※情報はすべて2019年3月現在。

1回目の記事は コチラ 。

卵焼き

玉子焼き、どーん。

このボリュームで880円(税込)は安いと思います。
少食の人にとっては2人分ですし。
何よりタルタルソースが卵たっぷりで美味しい!!!

とても食べきれないので、卵焼きとコメと、チキン南蛮の一部は手をつけずに家人に持ち帰りです。
(お店に持ち帰り用容器が置いてあります。親切)

以下、今日先生と話題になった、貧困層から見る沖縄の社会情勢・ワーキングプア問題について。
社会情勢というか、沖縄ブラック企業体験談というか。

断っておきますが、長いし、かなりの独断と偏見です。

半分愚痴みたいなものなので、興味ない方はここで読むのをおやめください。

これから沖縄に移住しようと思ってる方には、参考になるかも。

※情報はすべて2019年3月現在。












最近、うちの会社に私と同じ職業訓練出身の若い女の子が入ってきまして。

先生に、生徒が1人君の会社に行くからよろしくね〜と言われたものの、
うちの会社はこんなに薄給で仕事中に堂々と寝てるぽんこつ社員(且つ、コミュ障)ばっかな会社ですけど、大丈夫ですかね?
という状況報告も兼ねて、サシでご飯に行ったのです。

会社に入る前ならいくらでも 「悪いことは言わん、やめとけ」って 忠告できたけど、入ってしまった以上あれこれ要らん知識与えてもな、ということで今回は先生とサシ飯です。

私が嫌だと思っていることが同僚みんなも嫌だとは限らないし、知らない方が幸せってこともありますからね。
若いとちやほやされるので、私のような不快な思いはしないだろうし。

※誤解のないように言っておきますが、私が上司からちやほやされないことが不快なのではなく、こいつなら新人ではない=メンタル強いからこういう態度でいいだろうとナメられ、いい加減な仕事をされることが至極不快。

特に私は本土人なので、毎日の遅刻は当然、20分以上遅刻しようとウチナータイムの範疇なので遅刻としてカウントしませんっていう沖縄人とは程よい距離感がありますからね〜。

(だからますます私は孤立していくんだろうけど、ここだけは絶対馴染みたくない。沖縄本土関係なく、ごく普通の社会人として、ここは今後も永遠に馴染みたくない。社長は遅刻を申告するか否かは本人(の良心)に任せてます。苦笑、と言ってましたが、てことはこの会社に良心持った社員はひっっっとりもいないんだなあと。あははははは!)

先生は県が委託するレベルのちゃんとした職業訓練校の講師(正社員)という世間的にはそこそこ立派な肩書きをお持ちですが、給料が安過ぎてやっていけないので、これからご飯の後に印刷所へバイトに行かれるそう。
土日は配送の仕事も掛け持ちされているとのこと。

私も同じような境遇だけど、本当に、沖縄ってこの世の底辺だなあ。笑

もちろん選ばなければ仕事はたくさんあります。
アルバイト、パート、派遣、契約社員なら、いっっっくらでも。

家人は沖縄で正社員・契約社員の仕事をいくつか渡り歩きましたが、全部パワハラか残業がひど過ぎて辞めました。

「ぽんこつ」だの「嘘つき」だの散々罵られたり、質問すると「いちいち聞くな」「話しかけないで」と言われ、聞かないと「なんで聞かなかった?」と言われ。
また、家人が本土人であるがゆえの、いわれない難癖をつけられたりで、精神的にやられたこともありました。

家人は決してポンコツではないし、むしろ仕事に対して誠実だし(身内の欲目を差し引いても、事実として福岡にいたころは新卒で入った会社に20年近く勤めてたし、会社が問題を起こした時も、乗り切るために夜中まで頑張ってました)、無茶な仕事の振り方をしているのはどう見ても会社の方。

しかし、こちらが何か言えば、ナイチャー(※)は黙ってろ的な雰囲気になるので、他県からお邪魔している身である以上、周りとうまくやるためにはこちらも強くは言えません。
言う時=辞める時です。
※本土出身者に対する蔑称。若い人は蔑称として使わないですが。復帰直後に嫁いできたご年配の本土出身知人は、「あのナイチャー嫁」といびられたそうです。

自分が一番偉いと思っていらっしゃる、ワンマンな社長が多いのも、ザ・沖縄です。
※名誉のために言っておきますが、うちの社長は違います。

沖縄の社長たちは本土人になめられ、騙されまくってきた歴史があるから、反動として狭い世界で威張ってしまうのかもね、とは知り合いの社長(この人もいい人だった)談ですが。
いや、それ以前にご本人の資質の問題では……。

私もパワハラがすごい沖縄の会社に2社ほど勤めたことがありますが、社長が標的社員に

  • お前は使えない人間だ
  • 人の話を聞け(当然、そういう社長が一番聞いていなかった)
  • 社長は俺だ
  • 黙って俺に従え

という説教を毎日延々数時間しているのを横で聞くのがいやで、2ヶ月で辞めました。

誇張ではないんです。
本当に、毎日毎日、必ず数時間説教。

しかも、その社員さんは全然悪くないし、誰がどう見ても怒る社長の方が問題だった。
でも庇ったら社長の標的がその社員さんから己に変わるし、地方でそこそこの収入があって自由がきく会社だから、クビを恐れる他の社員は誰も文句言えない。

ちなみにその社長は、職務中に映画を見るためにショッピングセンターに連れて行けだの病院に送れ&迎えに来いだの、勤務時間外に家に送れだの、公私混同もすごかったです。
社員というより、奴隷か召使い雇ってると思っていらっしゃるんでしょうね。

本土では見たことがないレベルの、最強な方でした。

もう1社もこれまた凄まじかった。

  • ハローワークで紹介してもらった企業なのに、雇用契約書をくれない(結局最後までくれなかった)
  • 日に何度も、何かにつけて「試用期間だから本採用するとは限らないからね」と言われる(雇う気さらさらないんですね。入りたくて入った人間に対して、失礼極まりないですね)
  • 入社して1週間、給与の振込先すら聞いてこない(最終的には辞める日にやっと聞かれて、振り込んでもらいました)
  • 本採用するか分からないからと健康保険も厚生年金も一切入れてくれず、自分で払って、と言われる(試用期間とはいえ、正社員なのに?)
  • いちいち質問するなと言われるので手探りで作業を進めたら、なぜこうした?と怒られ
  • いえ、その件に関しては*月*日*時のメールで確認しましたよね?ご返信いただけなかったですよね?と反論したら、「 社 長 に 対 し て その口の聞き方は何だ?」と激怒され

で、極め付けに賞味期限切れのお菓子をお客様にプレゼントとして配ろうとしたので、「そういう誠実でないやり方にはついていけません」と言ったら、あ、もう明日からこ来なくていいよ、と軽〜く言われ。

*い恋人だの*福だので賞味期限切れがあれだけ問題になったのに、このご時世にあえてやります!?それ。

どんだけ頭がお悪くていらっしゃるのですか。

もちろん、まともな会社ではないので、辞めた後も源泉徴収票を一切送って来なかったのですが、もう関わりたくなかったので、請求は諦めました。

会社にも言い分はありましょうよ。
私は扱いにくい人間だったことでしょう。

でも、明らかに主張がおかしい会社には従えない。
良心>会社でいたい。

つか、なしそげなロクでもない会社に自分の貴重な時間と労力ば提供せないかんとか。
こっちから願い下げじゃい。

50代女性の知人の例では、那覇市内の官公庁に近い公的組織で働いた時、予算がないからと残業代を払ってもらえなくて、残業代1万円ちょっとをもらうのに2ヶ月以上かかり、なんで他の人みたいにサービス残業してくれないの、低予算運営の公的機関なのにそこから金をむしり取るなんてひどい人間だな、的な扱いをされたそうです。

公的組織でその扱いて。
終わってますな。

ま、変な会社が多いのは沖縄に限ったことではないでしょうけども。
多いことは確かです。

しかも、この3社、まだ存在しますからね、沖縄に。
1社はハローワークに募集出してたし。
(誰が入社しても合わないと思う、あの社長とは。)

参考値として、2019年の那覇市内のホテルフロント業務の正社員、レンタカー業務の正社員、歯科衛生士で基本給14万とかなので、特にホテルなんて夜勤もあって税金や年金引かれて手取り10万ちょっとって、我慢代としては安すぎます。(※個人の感想です)
ましてや、パワハラとか残業とかひどかったら、なおのこと。

そしてこの金額ってとてもじゃないけど「嫁さんと子どもを養える額」ではないですよね。
それでも人は応募するんです。
他に入社できる会社がないから。

※誤解のないようにいっておきますが、観光業の仕事が誰でもできるとかすぐ受かるとかチョロいとか、そういうことではないです。
人手が足りないから色々な会社がコンスタントに募集していて、結果、受かりやすい、ということです。

沖縄で10年くらい前に起業経験がある知人(名護:IT系)も、

「(当時)給料11万とかでも、応募者いっぱいきてたよ。
精神的に病んで沖縄ならのんびりしてるから大丈夫だと思って、冷やかし移住してくる人が多かったな。
彼らは仕事が欲しいから、どんなに薄給でもとりあえず応募してくる。
でもそういう人って環境を変えても自分が変わらないから、どこで働いても結果は同じなんだよね。
ましてや給料がものすごく低いじゃん。
で、こんなはずじゃなかった、やっぱりやっていけない、って言って内地に帰っちゃう」

と言っていたので、企業が足下を見て安く人を雇う構図も、昔から常態化してたんだなあと。(※個人の感想です)

去年うちの会社を辞めた若い女の子も

「絶対に東京と同じ水準で暮らしたいけど、ここの給料ではそれができない。私の給料、東京のお母さんに「私のパート代と変わらないじゃん」ってバカにされました」

といって、もっと給料のいい会社に転職していきました。

お気づきですか?
沖縄の20代正社員の給料が、東京の40代パートの給料と同じ額っていう、この事実に。

また、沖縄はボーナス、退職金もない会社がほとんどなので、一時的に所得が増える見込みなんて全くありません。
みなし残業代が数十時間分の企業も、掃いて捨てるほどあります。

じゃあ、給与水準に比例して物価が安いのかというと、これが全然そうじゃない。
沖縄の物価は、輸送費の関係で激高です。

飲食店はまあ、ワンコインでご飯が食べられたり、1000円でバイキングが食べられたりと割安な印象ですが、自炊が高くつきます。
自炊なのに。

日用品でいえば、牛乳は安くて200円ちょっと+税。
しかも1Lではなく1/4ガロン=946mlでその値段。
アメリカ統治終わって50年近くたってても、そこは本土に合わせない。
暑いとただでさえ少ない牛の乳がもっと出なくなるので、高いのは仕方がないとはいえ、夏場は1本300円前後まで跳ね上がります。

もやしも1袋50円以上。
冬は安いキャベツも、シーズンでない夏は1玉税込400円超え。
先日は福岡で100円くらいで買えた舞茸1パックが、278円(税抜きで!)で売られていました。
スーパー側だって最大限努力して、その値段なんでしょうからね。
口が腫れるわっ。

貧乏で健康志向の人は、沖縄には住めないと思います。
舞茸1パック約300円の世界、つまり、体にいい野菜はけっこう高額なので。(底値は冬で150円くらいです)

ゴーヤーだって売り出しの日以外はそんなに安くはないです。
本土と同じ魚を食べようと思ったら、コストの関係で高いし。
マグロは激安ですが(ただし、ビンチョウとかメバチとか。本鮪は流石に高い)、本土で取れる農産物・魚介類はおしなべて高額です。

デパートで松茸2本45,000円を見つけた時も、クラクラしたな〜。
日に日に萎びていく45,000円。
気の毒でした。

沖縄の貧乏人(私)は、夏場は空芯菜やパクチーや豆苗といった100円前後で買える地物野菜か、缶詰トマト、中国産冷凍野菜で乗り切るしかないです。
※個人の感想です。

そして安い食品といえば、スパムやポークといった缶詰(1缶170円前後)とかツナ缶(70円台)とかパン(1斤80円前後)とか沖縄そば(400g80円前後)とか、缶詰と炭水化物だけ。

沖縄の肥満率が高いのも頷けます。
だって、所得の低い人は缶詰か炭水化物を食べるしかないんですもん。
そして彼らは、どこに行くにも車で、運動しないし。
徒歩1分の、目と鼻の先の銀行にすら車で行きますからね。(実話)

家賃も本土並みに高いので、前述のような手取り10万ちょいなんて暮らしていくにはギリギリだし、病気になった時の備え用や老後用の貯金なんて、全くできません。

観光業が賑わってる、人手不足って、そりゃあそうでしょうね。
募集は人件費の安いアルバイト、パート、派遣、契約社員ばっかだから、ボーナスもらえる身分のごく少数の正社員の方々はウハウハでしょうよ。

だから派遣やアルバイトで一度勤めると、人手が足りないからずっと来て、とお願いされる。
そこでどんなに頑張っても社員になってとお願いされることはないし、会社にとって都合の良い労働者のみが、会社にとって都合の良い雇用形態でのみ、生き残れる構造になっています。
※個人の感想です。

私の副業先(那覇市)には、そこをメインとして働いている派遣社員の男性が複数いますが(全員40代)、彼らは8時間フルで週5回入って、手取りは13万円くらいです。
2019年3月現在、40代男性の平均年収は400万台なのに、彼らはその半分も貰えていないのです。
しかも非正規雇用だから、いつ首を切られるか分からない。

もちろん、派遣だから交通費もなし。
宜野湾市から来ようと、中城村から高速使って来ようと、交通費は一切なし。
そして沖縄のガソリン代は決して安くはない。

そういった人たちは、子どもがいると自分の給料だけではやっていけないため、奥様方も働いています。

また、私のように平日は別の仕事をして、土日祝は副業、という人が結構います。

添乗員さんや、ガイドさんが特に多いです。
彼らは平日のガイドだけでは食べていけないので、土日は別の仕事をするのです。

添乗員の一人(50代男性)に話を聞きましたが、その人は1回の仕事に12時間以上拘束されて、どんなに遅くなっても日給制なので残業もつかず、また、不定期な派遣なので社会保険も入れてもらえないそう。
何それブラックじゃん。

まあ、年末年始やお盆に団体旅行する人なんてあんまりいませんからね。
かといって、繁忙期は人手がいるわけだし。
そうなると、仕事がない月に賃金を払わなくていい非正規をたくさん抱えた方が、会社としては効率がいいわけで。

観光業が好調と言われるのは、こういった非正規雇用の人たちが歯を食いしばって頑張っているからだと私は思います。

観光業、コールセンター業はまだいいです。
年がら年中人手不足だから。

事務作業などの派遣・契約社員は大変です。
土日祝が休みの会社勤務だと、今年みたいなGW10連休は=無収入ですからね。

ただでさえ少ない月収が、2/3になるってことですよ。
生きていけるのだろうか。

この問題は本当に難しいです。
本人の資質とか選択のせいもあるかもしれないけど、そもそも社会がそういう構造なんですもん。

正社員のまともな仕事を探せなかった本人が悪いっていう意見を目にしますが、どれだけ入社試験を受けても落ちる人、非正規雇用しか受からない人は一定数いるし、生活が逼迫したら「正社員の仕事が決まるまで就活がんばる」なんて言ってられませんからね。

また、正社員で入っても会社がブラックだったら、もう派遣でもなんでもいいからもっとまともな会社に勤めたい、ってなるし。

それに加えて、そもそも40代には選択肢がない。
片っ端から書類で落とされて、そのあとその会社の求人に「若年層キャリア形成のため35歳まで」という制約がそっと増えていたりする。(じゃあ最初から書いとけ。切手代返せ)

年齢がすべての敗因ではないと分かってはいますが、一定の足かせであるのは紛れもない事実です。

たとえば40代と20代で同じ能力の人がいたら、資格や経験値が必要な仕事でなければ、たいていの企業は20代を選ぶことでしょう。
年齢給や家族手当などを考慮しなくていいし、若い人の方が飲み込みが早いし、固定概念がなくて素直で、会社に染まりやすいですからね。

この状況で正社員の仕事を辞めた人が悪い、正社員の仕事が探せなかった人が悪いって言われても。
人によって色々な事情があるよなあ、と。

余談ですが、F岡ではとんと見かけなくなった、金目のゴミを探す方々が、こちらでは現役でたくさんいらっしゃいます。
男性も女性も。

そして、土地を軍用地として空港や米軍に貸している人、ホテルや商業施設に貸している人、先祖代々那覇市の中心部に土地やビルを持っている方々は不労所得で悠々自適。
富める者はますます富み、持たざる者はますます持てない。

マンションだって一般の沖縄県民に買える値段ではないので、買えるのは沖縄の富裕層か、本土や海外の投資家たちです。

新しいマンションの住民が外国人(というか違法民泊というか……)だらけ、というのもよく聞く話。
そう、マンションが販売されても県民には高すぎて買えず、民泊や米兵・転勤族への貸し出しで投資家が儲かるだけになっているのです。

知人によれば、米兵さん方の家賃は米軍がお金を出すし、基地外に住めるのは米軍の中でもアッパー層だけなので、結構いい値段で家を貸せるのだそう。
あと、日本の転勤族の方。
企業が家賃負担するから、多少高くても借りてくれるんだそう。

前述の知人は、米兵さんに月20万円で沖縄中部の一軒家を貸しています。
いくらで建てたか存じませんが、単純計算で年間240万円、10年で2,400万円の収入て。
家を建てたお金が元取れそうな勢い。

そういう話もあるかと思えば、沖縄に移住した直後、塾で子どもを教えていた時、何かの話から

「あの団地に住んでる子って、貧乏なんでしょ」

と言った小学生がいました。

公営集合住宅にも色々ランクがあるらしく、とある団地に住む方々は、子どもにすらそういう目で見られているのでした。
(実際にそうなのかは知りませんよ。だって、団地内にはアクアとかフィットとかVOXYとか、軽ではないそこそこいい値段の車も結構とまってますもん。本当に貧乏だったら、そんな車には乗れないでしょ)

私の見る限り、沖縄は「子どもの貧困」以前に、大人の貧困と格差がすごいです。
当たり前っちゃ当たり前ですけど。

特に私の住んでいる地区では、見てくれからして明らかに裕福ではないご年配をたくさん見ます。
逆に職場は土地持ちの富裕層が住む住宅街なので、豪邸ばっかです。

いや、まあ、確かに、持たざる者として生まれても、努力されて「持つ者」になられた方はたくさんいますよ。
沖縄にも、起業して頑張っている若者はたくさんいます。

持つ者として生まれた方々も、ただ生まれつき相続すべきお金や土地がたくさんあるってだけで、何も悪くない。

でも、明らかに、生まれ持ったベースが違う人間は存在するわけで。
こういう状況で、努力が足りない、稼げないお前らが悪いって言われてもな。

未だ最低賃金が時給700円台の沖縄(2019年3月現在)に、明るい未来はあるのだろうかとつくづく考えてしまいます。

極論をいえば、沖縄の貧乏人(=私な!)は病気になっても治療費が出せないから大人しく死ぬしかないよな、って。

私も家人もかろうじて生命保険には入っていますが、経済的に入れない人が沖縄にはたくさんいます。

車の任意保険についても、「お金がないので自賠責しか入ってない人」とぶつかって泣き寝入り、て話をたまに聞きます。

それは自動車保険の都道府県別加入率を見れば、嘘ではないことが分かります。

沖縄はレンタカーも多くてこんなにもらい事故も多いのに、2017年の対人・対物の加入率はともに50%ちょいですもん。

え、ちょっと待って。
2人に1人しか任意保険に入ってないってこと!?
怖!!!

全国平均は70%ちょいなのに。

どんだけ金がないの、沖縄人。
それとも責任感の問題なのか。
どっちなんだろう。

じゃあ車なんか乗るなよと思うかもしれませんが、電車のない、バスも本数が少ない亜熱帯に近い沖縄で、地方住まいにとって車はライフラインですからね。
そこは責められない。

ガムテープで補強しているボロボロの軽自動車もよく見かけます。
ガムテープで大丈夫と思ってるところがもう。
何も言えません。

まあ、そういう諸々の総合結果として、正社員でもダブルもしくはトリプルワークでないとやっていけないという現実が、ここにはあります。

やっていけるとしたら、農家の親戚縁者がいたり、実家暮らしで家賃が要らなかったりする人たちだけです。
賃貸に住む普通の核家族は、手取り10万ちょいでは暮らせないです。

そしておしなべて男性は遅刻当然、売上云々より己の立場さえ安定していて時々酒が飲める程度の収入があればいいという、仕事に熱心でない人が多く、逆に女の人がものすごく働く。

この辺りは、個人の意識の問題もあるけど、沖縄タイ*スでどこかの教授も書いていらっしゃいましたが、人より目立つと叩かれるので出世を望まないという沖縄独自の事情もあるのではないかと思います。
(もちろん全員ではないですが)

すべてにおいて、て〜げ〜(適当)でいい、という風土なので、ナイチャーはイライラするか、我慢して受け入れるかしかないです。

ここに文句をつけようものなら、とんでもないことになります。(詳しくはいえない。察して。)

そして、どこの県でも同じだけど、同じ業種でも、企業間の格差も大きい。

先生も昔、正社員で働いているのに
「経営が苦しくて保険と年金までは出せないから自腹で払って」
と言われた経験があるそうで。

ただでさえ少ない手取りから、家族全員の国民健康保険と国民年金、自腹ですと!?
奥さんと子どもさん*2人養えないですやん。
殿方がこういう状況なんだもん、そりゃあ、女の人も働きますよね。

私の副業先にも、子どもが6人いて働く40代のお母さんとか、生後半年の子どもを預けて働くお母さんとか、昼は私と同じ仕事で夜は居酒屋といった、ダブル・トリプルワークのお母さんたちがたくさんいます。
市場のお店だって飲食店だって、おばあさま方が現役で大活躍。

彼女たちを見ていると、世の中こんなに頑張ってる人がいるんだから、自分も頑張らないかんな、って謙虚な気持ちになります。
沖縄の男性に対して思ったことは一度もないですが。笑
これは沖縄の男性が悪いわけではなく、遅刻・居眠り・サボり常習の同僚ばっかという私の環境の問題ですけどね。

外国人留学生(沖縄の場合、主にネパール)の子たちも、適当に仕事している日本人よりも背負っているものが重いからか、男の子も女の子も不自由な日本語で一生懸命頑張って働いている印象です。
私の中では彼らの方がよっぽど、労働意欲が高い。
つか、どんだけポンコツだらけなんだろう、私の周り。苦笑

副業先の同僚@沖縄人女性も、日本人男性(必然的に、=沖縄人になりますわな)よりも外国人の同僚やお客さんの方がよっぽど優しいし、よっぽど働く!と言ってました。
沖縄人がそういうくらいだから、本土人の私だけの主観ではないはず。

昨日も上司@こてこての沖縄人からお下がりのパソコンが回ってきましたが、要らんゲーム(わざわざダウンロードしたやつ)と要らん音楽とLINEと要らんソフトと主に自分が小遣い稼ぎで運営しているサイトのくっだらないブックマークだらけで、アホみたいに重く……。
(全部消したりました。つか、会社のPCでゲームやプライベート用LINE繋ぐのもどうかしてるし、そもそも人にお下がり回すんなら証拠隠滅くらいしとけよオッサン)

尊敬できる、バリバリ仕事ができる沖縄男性は、一体どこにいるんでしょう。
いないはずはないんだけど。

沖縄のよくも悪くもゆるいところ、以前から聞いてはいたけども、実際に住んでみて、ここまで酷いとは思わなかったです。

もちろん全員ではないですよ。
むしろ若い子の方が、ちゃんと時間内に来ますし、真面目な子も多いです。

確実に言えることは、本土のレベルで考えたら、「遅刻の方が日常」って異常です。

でも耐えるしかないのです。
嫌なら内地帰れよって言われちゃうから。(スギ花粉があるからイヤ)

毎日遅刻してくる人や、大事な会議をわざとすっぽかすような人が自分よりいい給料なのも、それが正当なのです。
ここでは、彼らの方が正しく、マジョリティ。

すごいですよね。
プライベートなら全然いいけど、仕事やクライアントに対する遅刻も平気ってとこは永遠に理解できないな〜。
自分の信用も会社の信用も、大事じゃないんですかね。

とはいえ、この年での転職は相当きついから(40代なんてまず書類でさくっと落とされます。ニュースで見るようなミドル世代の転職が好調、なんて、幻想幻想。恩恵があるのはアッパークラスの人たちだけ。下層民はどこまでいっても下層民)、
どんだけ愚痴を言いつつもとりあえず手にした職と身分はこのまま確保しないといけないし、
仕事があるだけまだマシだし、
会社があてにできない以上、足りない収入は副業で頑張るしかないよね、
転職する&収入を上げる努力はするけど、報われるとは限らないですしね、
最終的には徳を積みながらお天道様に恥ずかしくないよう一生懸命生きるしかないよね、

という話を延々1時間くらいしながら、美味しくご飯をいただきました。

共に底辺に生きる者同士の傷の舐め合い、超絶楽しかったあ。笑

暮らすには大変だけど、こういう出会いが楽しいし、今いる環境は自分で選んだ結果なので、強く生きようと思います。

これから沖縄移住を考えている方。
収入減が平気で本土ルールを捨てられる、おおらかな方は向いています。
本土と同じ感覚で仕事をしたい方、能力に見合った正当な報酬が欲しい方は、やめた方がいいです。

これはもう仕方ないと思う。
良くも悪くも、そういう土地なので。

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