福岡県西部在住者のソウルフード、牧のうどん。
糸島の牧という場所に製麺所があるので、この牧から一定時間で配達できる範囲にしかお店がなく、したがって牧のうどんは西部地区民にとってのソウルフードとなるわけです。
※2019年現在、県内最東店舗は糟屋郡。
こねたうどん生地を各店舗の機械で切って茹でるので、製麺所から遠いと劣化しちゃうんだそう。
福岡生まれの私にとっては、福岡市民に生まれてよかったなあとしみじみ思うほど、美味しいうどん屋さんです。
道産子Mの本日最後のご要望は「博多うどん」だったので、西部に行くならここしかねえ!という完全個人主観チョイス。
私にとっては、ここの昆布だしは最強です。
これ以上の昆布だしを知らないってくらい凄まじい美味しさ。
※個人の感想です。
子ども用には冷たくした出汁をプラスチックのお椀にくれるのですが、うどんを待ちきれず、何度出汁だけごびごび飲んだことか。笑
子どもの頃からあるお店として、並並ならぬ愛着があります。
糸島の加布里本店が本店なのですが、今日は加布里(かふり)で牡蠣を食べた直後でお腹がいっぱいだったので、日向峠を使って福岡市内に戻り、早良重留(さわらしげどめ)店へ。
それにしても福岡の地名、ブービートラップ多すぎ。
フツー「しげとめ」だと思うじゃんね。(え?思わない?)
この隣に「入部」という地区があるのですが、そこも長いこと「いりべ」だと思ってたら、「いるべ」だったんですよねー。
牧のうどんは福岡のうどん屋には珍しく、軟めん中めん硬めんが選べます。
常連さんだと、自分で付属の赤鉛筆で何うどんの何麺か書く人も。
※基本的にはメニューに赤線引っ張って、軟めん・中めん・硬めんの下に頼む数量を正の字で書く。載ってないメニューは手書きするみたいです。知らんけど。
軟・中・硬それぞれ水分量が違うので、伸び方が異なります。
軟麺ほど水を吸うので、食べてる間にどんどん増えます。
あと、出汁がにごる。
某朝日新聞の記事によれば、「食べても食べてもなくならない魔法のうどん」
麺を一度も水でしめないので、どんどんふやけちゃうんですよね。
なので、ここのうどんは出汁が吸われてどんどんなくなっていくことがデフォルト。
そのため、追いスープがヤカンで出てきます。
(なぜか「出汁」ではなく「スープ」と呼ばれる)
初めての人は、「このヤカンは???」と戸惑うかもしれません。
お茶じゃなくてスープですからね。
間違って飲むと大変。笑
↑軟めんのスープの濁りがお分かりいただけるかと。
道産子は来たことがないから全種類試した方がいいよね、ってことで軟・中・硬、全部注文。
分かります?
この、手前の硬めんのエッジの効きと、奥の軟めんのぐだぐだ感。
硬めんはめちゃくちゃコシがあって、そのコシは讃岐うどんレベルです。
▼軟めんのしいたけうどん。箸で持ち上げるとぶちぶち切れるレベル。
▼中めんの丸天うどん。まあ、一番普通。
▼硬めんのしめじうどん。エッジは讃岐うどんに匹敵する硬さを物語る。
私はどれも個性があって気分で硬さが選べて美味しいと思うけど、人生を「軟めん派」「硬めん派」で縛っている人には賛否両論みたいです。
うどんにはコシだろ!って人には軟めんは辛いかもですね。
これはこれで美味しいのになー。
固定観念を捨てると、人生は倍楽しい。
道産子Mのしいたけ。
おかんの丸天。
わたくしめはしめじ(いつもコレ)を。
丸天はごぼう天と並んで、福岡うどんの人気ツートップではないでしょうか。知らんけど。
福岡はさつま揚げを「天ぷら」と呼ぶので、まんま「丸い天ぷら」の意味です。
ネギは盛り放題なので、お好きなだけ。
私はまずネギを入れたらうどんで埋めて、ちょっとくったりさせたくらいが好きです。
高校の頃、部活の後にみんなで素うどんを食べていたら、おばちゃんに
「あんたたちお年玉たくさんもらったでしょうに〜みんなしてかけうどんだなんて〜」
と笑われたのも、楽しい思い出。
ネギが無料なんで、貧乏高校生にとっては「素うどん」でも全然問題なく美味しくいただけるのでありました。
今でさえ素うどん330円ですからね〜。
ほんと、どれだけ助けられたか。
いやあ。
これが食べられただけでも、帰ってきてよかった。笑
福岡のうどん、最高です。
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